アウトドアの定番でもあるバーベキュー。目の前で調理しながら出来立てを食べるので、シンプルながらも素材そのものの美味しさを味わうことができます。そんなバーベキューに欠かせないのが食材選びですが、実は野菜やキノコがバーベキューをさらに美味しくするポイントだとご存知ですか?どちらもお肉の付け合わせだけではなく、工夫次第では主役にもなれる食材なのです。そこで今回は、バーベキューに最適な野菜・キノコの種類や調理方法、下ごしらえのポイントなどをご紹介します。

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バーベキューにお肉以外の食材を用意することの利点
バーベキューの食材に、まずお肉をイメージする人は多いでしょう。そのため食材の買い出しが、お肉中心になってしまうことも少なくありません。もちろんメイン食材の1つではありますが、バーベキューにはそれ以外の食材も必要です。お肉以外の食材を用意することのメリットは以下の通りです。
【見た目が良くなる】
食事は味だけでなく見た目も大切です。特に色のバランスは重要で、一色のみよりも色が多くある食事の方が美味しそうに見えます。それはバーベキューも例外ではありません。お肉だけでは全体的に茶色い印象になってしまい、せっかくのバーベキュー料理も魅力的には見えません。それを変えてくれるのがお肉以外の食材です。なかでも野菜は色のバリエーションが豊富で、食事に彩りを添える存在でもあります。火を通しても色が変わりにくいピーマンや人参、とうもろこしなど色が濃い野菜を加えるだけでも、見た目がぐっと明るくなります。バーベキュー料理をより美味しく見せるためにも、お肉以外の食材の存在は欠かせないのです。
【栄養バランスを整える】
バーベキューでは、メインであるお肉を食べ過ぎてしまう傾向があります。また、開放的な雰囲気でついつい普段より多く食べてしまいやすく、自分が好きなものだけを食べやすい環境でもあるので、用意する食材に偏りがあると栄養面でも偏りがでてしまいます。お肉はタンパク質豊富で栄養がありますが、種類によっては脂質が多く高カロリーなので食べる量には気をつけなければなりません。
食べる量を調整し栄養のバランスを整えるためにも、他の食材は必要です。お肉以外のものを一緒に食べることで量を抑えられる上に、お肉に含まれていない栄養素を取り入れることで栄養のバランスも整います。野菜やキノコ類は食物繊維を多く含み、お肉の余分な脂肪分を体の外へ出してくれる働きがあるので、食べ合わせの良い食材です。その他にも、味付けが濃くなりがちなバーベキュー料理には、塩分排出を促すカリウムが豊富なトマトやキュウリも最適です。
バーベキューは工夫次第で、バランス良くいろいろな食材が食べられる場でもあります。シンプルに素材そのものを生かした調理は、旨味だけでなく栄養も逃しません。そのため、効率的に食べ物の栄養を摂取するにも最適なのです。様々な種類の食材を味わう工夫をすることで、バーベキューは身体にも優しい食事に変わります。
【メニューの幅が広がる】
最近では、バーベキューも食材をそのまま網で焼くだけではなくなってきています。調理器具を持ち込み、本格的に料理を作る人も多くいます。アウトドアでも、より美味しい料理を楽しみたいという人が増えてきているのです。そういった傾向もあって、メインとなるお肉料理以外にもサイドメニューを用意したりと、バーベキューでもある程度の品数が求められます。
また、サイドメニューを野菜などの比較的早く火が通る食材で用意しておくことで、すぐに食べ始めることができます。お肉は焼き上がるまでに時間がかかりますが、それ以外に料理が用意されていることで、出来上がりを待つ間も手持ち無沙汰になることがありません。
食材はたくさんの種類があってこそ様々な料理を作ることができます。お肉以外にも用意しておくことであらゆるアレンジが可能になり、メニューの幅も広がります。そしてたくさんの料理が並ぶことで、さらにバーベキューの楽しみ方は増えます。
バーベキューで定番の野菜
"焼いても蒸しても、そのままでも美味しく食べられる野菜は、バーベキューには欠かせません。使い勝手が良い野菜は、メインであるお肉の引き立て役はもちろん、調理方法によっては主役になれます。では、数ある種類の中でも、おさえておきたいバーベキューで定番の野菜をご紹介します。
【定番野菜と言えば玉ねぎ】
バーベキューで使う野菜の定番と言えば「玉ねぎ」です。そのままだと辛みがありますが、焼くと甘くなるのが特徴です。水分が多く火が通りやすいので、焼くのに時間がかからずバーベキューには最適です。メインであるお肉との相性も良いので、付け合わせとしてもぴったりです。切らずに皮ごと丸焼きにすると、玉ねぎの甘みとジューシーさを味わうことができます。
【彩りには欠かせないピーマンとニンジン】
バーベキューはメインがお肉なので、彩りが悪くなってしまう傾向があります。しかし、鮮やかではっきりした色味の「ピーマン」と「ニンジン」を一緒に調理するだけで、料理の雰囲気は一変します。色味が加わることで見映えも良くなり、より料理を美味しく見せてくれます。また、焼いても色が変わりにくいので、バーベキューには欠かせません。
【楽しみ方が自由自在なジャガイモ】
「ジャガイモ」は、調理方法によってあらゆる楽しみ方ができる食材です。そのままでもアレンジを加えても、カットしても皮ごとでも、それぞれ美味しさがあり魅力の多い食材です。また、味にクセがないのでどんな調味料にも合いやすく、使い勝手が良いのもポイントです。
【みんな大好き!とうもろこし】
子どもから大人まで、「とうもろこし」は万人受けする食材です。生のままでは食べられませんが、火を通すことでとても甘くなります。甘さがあるので特に味付けの必要もなく、焼くだけで簡単に食べることができます。切って焼くこともできますが、一本まるごとを焼いてそのまま食べるのもバーベキューだからこそできる食べ方でしょう。
【そのままでも美味しいキャベツ】
「キャベツ」は火を通さずそのままでも食べることができるので、おつまみなどサイドメニューにも最適な食材です。ある程度大きく切っても、焼いて水分が飛んでしまうとサイズが小さくなるので、網よりも鉄板を使ったバーベキュー料理に向いています。鉄板を使ったメニューの定番である焼きそばや野菜炒めには欠かせない存在です。キャベツは薄くて水分が多い葉物野菜のため、すぐに火が通ります。その分焦げやすい食材でもあるので、調理する際には注意が必要です。
【インパクト十分なアスパラガス】
「アスパラガス」は長さがあり色も鮮やかなので、網の上で焼くだけでもインパクトがあります。切らずにそのまま焼くと、バーベキューを一気に豪華に見せてくれる存在感があります。アスパラガスは水分を多く含んでいるので、焼いても硬くなることがありません。味も淡白なので箸休めとしても最適です。焼くだけで甘みが出て美味しいので、基本的に複雑な調理は必要ありません。
【あると便利なトマト】
「トマト」はお肉との相性も良く、季節を問わず簡単に手に入るので、バーベキューにあると便利な食材です。火を通すと酸味が抑えられ、甘みが増します。チーズとも相性抜群で、子ども向けのアレンジメニューを作る際にも活躍します。また、火を通さずそのままスライスすることで、サラダ感覚で食べることもできます。特に暑い季節のバーベキューには、このみずみずしさがバーベキュー参加者に喜ばれます。
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バーベキューの定番ではないけれどあったら嬉しい野菜
"食材が豊富になることで、バーベキューの楽しみはさらに増えます。定番の野菜だけではなく、いつもとは違う野菜も取り入れることでメニューの幅も広がり、さまざまな料理を楽しむことができます。そこで、バーベキューにあったら嬉しい野菜をいくつかご紹介します。
【おつまみに最適な枝豆】
バーベキューの飲みもので欠かせないのが、ビールなどのお酒です。そのお酒と一緒に居酒屋などで出される定番のおつまみと言えば「枝豆」ではないでしょうか。火を通して塩をふるだけで食べられるので、枝豆はバーベキューでもおつまみとして活躍します。子どもから大人まで誰でも手軽に食べられるので、メニューとして一品作っておくと便利です。枝豆は茹でて調理するのが一般的ですが、炭火を使って皮ごと焼くことで、いつもとは違った香ばしい味を楽しむこともできます。
【スタミナ満点!ニンニク】
普段は、スライスやすりおろして使うことの多い「ニンニク」ですが、丸焼きにすることでいつもと違った風味と食感を味わうことができます。切らずに加熱するとニオイも抑えられるので、周りを気にせず食べることができます。そのまま食べても、焼いたお肉と一緒に食べても相性抜群なので、サイドメニューとして活躍します。また、栄養満点なので暑い季節のスタミナ補給にも最適です。
【女性に人気のアボカド】
美容成分が豊富に含まれていることで有名な「アボカド」は、女性に人気の高い食材です。生で食べるイメージがあるため、バーベキューの食材には珍しいかもしれません。実はアボカドは生だけでなく、加熱してアレンジすることもできます。アボカドは柔らかくクリーミーで、バーベキューの定番野菜にはない食感です。そのため、いつものメニューに飽きてきたり、変化が欲しい時に取り入れるのもおすすめです。食材として買い出ししておくと、バーベキューに参加している女性たちも喜ぶでしょう。
【おしゃれさアップのマッシュルームとズッキーニ】
洋風の料理に使われることが多いのが、「マッシュルーム」と「ズッキーニ」。普段の食卓ではあまり並ばない食材で、あまり馴染みがないかもしれません。どちらもそのまま焼いて食べることもできますが、おしゃれな料理を作る材料にもなります。最近人気のあるスペイン料理「アヒージョ」は、マッシュルームとズッキーニをオリーブオイルとニンニクで煮込んで作ります。普段は滅多に使わない食材で、作る機会の少ない料理をするのも、バーベキューならではの楽しみです。
【食感が楽しい長いも】
じゃがいもやサツマイモはバーベキュー食材としてよく使われていますが、「長いも」も焼き野菜には最適な食材です。水分が多く含まれているため、網の上において直火で焼いてもパサつきにくく、シャキシャキとした食感を楽しむことができます。また、時間をかけてじっくりと焼くと、いも特有のホクホク感を味わうこともできます。調理方法によって、違う食感が味わえるのも魅力です。
【旬の季節限定!たけのこ】
「たけのこ」は皮ごと丸焼きにすることで、いつもとは全く違う味わいになります。しかし、アク抜きせずに食べられるのは朝掘りや早掘りのものだけなので、旬の季節である短い期間のみ楽しめる食べ方です。そのため、バーベキューの食材として買い出しできる機会があった時には、ぜひ試してみる価値があります。季節の食材を、素材そのままに堪能するのもバーベキューの醍醐味です。
バーベキューで定番のキノコ
バーベキューの野菜として忘れてはならないのがキノコです。季節を問わず販売されているので、いつでも買える手に入りやすい食材でもあります。カロリーが低くヘルシーなので、たくさん食べても罪悪感がありません。旨味もしっかりとあって、炭火で焼くとより香ばしくなるのでバーベキューには最適です。キノコにもさまざまな種類がありますが、定番として使われているのは以下の5つです。
【1番の定番はシイタケ】
バーベキューで食べるキノコの定番といえば「シイタケ」です。傘の部分に切り込みが入れられ、網の上で焼かれているのを見たことがある人も多いでしょう。シイタケは火で炙り焼きすることで適度に水分が出て、柔らかくジューシーになります。風味も豊かなので、シンプルな調理方法でもキノコの味を存分に味わうことができます。軸と傘は切り離すことで、火の通りがよくなるだけでなく、食感の違いも楽しめます。バーベキューの食材として使うのであれば、大きく肉厚なものを選ぶようにしましょう。
【コスパの良いシメジダケ】
「シメジダケ」はキノコの中でも、味にクセがなく食べやすいのが特長です。そのため様々な料理に合いやすく、和食にも洋食にも幅広く使われています。お米との相性も良いので、炊き込みご飯やチャーハンの具としても活躍します。束になっていますが、分けると1つあたりの大きさは小ぶりなので、トッピングにも最適です。メインで食べるよりも具材として使う方が向いています。最近は人工的に栽培されたものが多く流通しているので、価格も安く手に取りやすいのも魅力です。1束あたりに付いている本数も多いので、コストパフォーマンスも良いです。
【串焼きにも使えるエリンギ】
軸が太くしっかりしているので、他のキノコに比べて「エリンギ」は串焼きするのに向いています。焼いても食感がしっかりしているので、お肉など他の食材にも負けない存在感があります。しっかりとしたキノコなので、そのまま丸焼きにしても美味しく味わうことができます。コリコリとした独特の食感ですが味にクセはないので、細く切って料理の具材にすることもできます。シイタケと同じくらい人気のあるキノコで、特に若い女性からの支持が高い傾向にあります。新鮮なものほど軸が太いので、買い出しではよく見て選びましょう。
【栄養価の高いマイタケ】
キノコ類の中でも栄養価が高く、最近注目を集めているのが「マイタケ」です。マイタケにしか含まれていない特殊な成分には、余分な脂肪の吸収を抑えてくれる働きがあり、ダイエット効果が期待できます。マイタケ自体は、食感もしっかりしており食べ応えもあります。割いて使うことができるので、料理や調理方法に合わせて大きさを自由に調整することができます。網でも鉄板でも、バーベキューのあらゆる調理方法に合うので、買い出ししておくと重宝する食材です。マイタケを買う時には、全体的に張りがあるものを選ぶと良いです。
【ホイル焼きに最適なエノキダケ】
「エノキダケ」はよく知られているキノコの1つで、火が通りやすく出汁がよく出るのが特徴です。束を少しずつ割いて使いますが、1本あたりがとても細いのでホイルなどに包んで焼くのに向いています。エノキの根元は切り落として捨てられてしまうことが多いですが、石付きを落とすと食べることができます。炭火でじっくり焼くことで、旨味が詰まったジューシーなステーキになります。"
各野菜・キノコのおすすめ調理法
野菜もキノコも種類によって特徴に違いがあるので、それぞれの素材を美味しく食べるためにも調理法の選択はとても大切です。バーベキューは網で食材を焼くだけが調理方法ではなく、道具を使うことで様々な調理が可能になります。ここでは先程ご紹介した野菜・キノコのバーベキューでのおすすめ調理法をご紹介します。
【野菜のおすすめ調理法(焼く)】
素材の味を楽しむなら、そのまま網にのせて焼くのがおすすめです。バーベキューの熱源である炭火には遠赤外線効果があるため、食材のうま味成分が逃げず、素材のもつ美味しさを存分に味わうことができます。また、じっくりと中まで火を通すことができるので、厚みがある野菜も丸焼きすることが可能です。炭火だからこそできる、バーベキューならではの野菜の楽しみ方でしょう。
野菜の焼き方ですが、素焼きする時にはオリーブオイルを表面に塗ってから焼くのがおすすめです。炭火は水分を飛ばしやすいので、野菜によってはパサつきが出てしまいます。オイルを使ってコーティングしておくことで、それを防ぐことができます。焼くとパサつきやすいアスパラガスやピーマン、にんじんなどにおすすめです。
玉ねぎ・とうもろこし・ニンニク・枝豆・たけのこなど皮つきの野菜は、むかずに皮ごと焼くことで中身が蒸し焼きになりジューシーに仕上がります。また、皮つきのまま焼くことで中身が焦げてしまう心配もありません。
【野菜おすすめの調理法(アレンジ)】
素焼き以外にも、バーベキューでの野菜の楽しみ方は様々あります。アレンジ次第で、メニューの幅は広がります。
まず、おすすめなのがアルミホイルを使った調理です。ジャガイモや長いもなど硬さがあるものは、網の上ではなかなか火が通りませんが、アルミホイルに包み炭火の中に入れておくだけで、中までしっかり火が通りホクホクになります。また、トマトやキャベツなど直火で調理するのに不向きな食材は、ホイルを使って蒸し焼きにすることで上手に調理することができます。その他にも、アルミホイルはカップ状にして、なかにオリーブオイルを入れ、食材をあげ焼きすることも可能です。ニンニクやマッシュルーム、ズッキーニの調理におすすめです。
【キノコのおすすめ調理法】
キノコの種類によっては水溶性の成分が多く含まれているので、洗わずそのまま使うことができます。食材の特徴として水分が多く火が通りやすいため、調理方法はホイル焼きが向いています。シイタケやエリンギ、マイタケなど肉厚でしっかりとしているものは、丸焼きで食べることもできます。シイタケを焼く時には、傘の表面に切り込みを入れておくことで味が染み込みやすくなります。
キノコは単品で食べても美味しいですが、トッピングの具材としても最適です。旨味がありながらも料理の味を邪魔しないので、使い勝手が良く重宝します。シメジダケやマイタケはピザのトッピングや炊き込みご飯の具材としても人気があります。
キノコはバターとの相性が良いので、ホイル焼きをする時にはバターを入れるのもおすすめです。特にエノキなど網焼きが難しいものはバターを入れて焼くことで、簡単ですが料理の一品になります。
当日楽になる野菜・キノコの下ごしらえ
バーベキューは野外で行うため、調理用具には限りがあります。包丁やまな板を使える環境があれば良いですが、場所によっては難しいところもあります。また、バーベキューの醍醐味は食べることなので、できるだけ早く食べ始められるようにしたいものです。
そこで大切になるのが下ごしらえです。当日の料理を楽にするためには、前日までに準備が必要です。では、野菜やキノコはどのような下ごしらえをしておくと良いのでしょうか?
【食材を切る】
野菜やキノコは、そのままではかさばるので切っておく必要があります。切っておくことで、サイズがコンパクトになるだけでなく、すぐに食材として料理に使うことができるようになります。バーベキューをスムーズに行うためにも、この準備は欠かせません。
食材の切り方ですが、特に決まりがあるわけではないので、火の通りやすく食べやすい大きさを目安に切りましょう。とはいえ、どのように切ったらいいのか迷ってしまう人もいるかもしれませんので、定番の野菜とキノコを例に、いくつか切り方をご紹介します。
まず、玉ねぎは1cmほどの幅で輪切りにします。輪切りだと網の隙間から落ちてしまうことはありません。バラバラになってしまうのが心配な場合には、爪楊枝などで串刺しにしておくといいです。次にピーマンは、ヘタ部分と中の種を取り除き縦に2等分します。バーベキューでの食材は、基本的には少し大きめに切っておく方が良いでしょう。シイタケは石付きを切り落とし、傘と軸を切り分けておきます。傘の部分には切れ目を入れておくと、見た目も可愛いだけでなく味も染み込みやすくなります。エリンギは、根の部分を切り縦にスライスするように切っていきます。厚みはお好みで構いませんが、3mm程だと火の通りもよく、歯ごたえも楽しむことができるのでおすすめです。アスパラガスは、下から4〜5cm部分の皮が硬いので、ピーラーなどで少し皮をはいでおきます。1本まるごと焼いた方が美味しいので、細かく切り分けるひつようはありません。
【食材を加熱しておく】
バーベキューで焼く時に、野菜によっては火が通りにくく、食べるまでに時間がかかってしまうものがあります。定番の野菜では、とうもろこしやニンジン、ジャガイモなどがそうです。これらの野菜は下ごしらえとして、加熱してある程度柔らかくしておくと、当日の焼く時間を短縮することができます。
とうもろこしは、ひげを取ってからレンジで2分、又は鍋で約10分ほど茹でると適度に柔らかくなります。ニンジンやジャガイモは、皮のまま切ってレンジで加熱します。加熱時間は切る大きさや厚さによって変わりますが、目安は2分程でしょう。後から焼くので、完全に柔らかくする必要はなく、適度に火が通ればそれで十分です。
【アク抜きをする】
野菜のなかには、アク抜きが必要なものがあります。アク抜きは1時間程水につけておく必要があるので、準備段階で済ましておきたいものの1つです。塩水や酢水を用意し、切り分けた野菜をその中につけておきます。アク抜きが必要な野菜はそれほど多くはありませんが、ナスやズッキーニなどが食材にあった時には、忘れずにしておきましょう。

野菜やキノコの保存・運搬方法
下ごしらえをした野菜やキノコは、一度手を加えているので、そのままの状態よりも乾いたり傷んでしまう可能性が高くなります。できるだけ新鮮な状態で、安全にバーベキューを楽しむためにも、食材の保存や持ち運びの方法には気をつけなければなりません。
【保存方法について】
食材は皮をむいたり切ることで、空気に触れる断面が増え乾燥しやすくなります。また、野菜によっては空気に触れることで変色してしまうものもあります。このような食材の変色は、食べても味に問題はありませんが、やはり見た目がよくありません。自分以外の人も食べる食材となると、できるだけ防ぎたいところです。素材の味や見た目を保つためにも、正しい方法で保存することが必要です。
まず、下ごしらえで切り分けた野菜やキノコはすぐに冷蔵庫へ入れます。その際、食材は密閉性の高い容器や袋に入れておきます。実は、冷蔵庫は温度が低いだけでなく湿度も低くなっており、食材に含まれる水分が蒸発し乾燥しやすい環境でもあります。そのため、冷蔵庫で保管する時には乾燥を防ぐために、密閉できるものに入れておくことが大切です。もし家に密閉できる容器がない場合は、ラップ使った方法でも構いません。密閉して空気にできるだけ触れないようにしておくことは、乾燥だけでなく変色を防ぐことにもなります。
とうもろこしやジャガイモなど、下ごしらえとして加熱をした野菜はすぐに入れず、あら熱を取ってから冷蔵庫に入れるようにします。加熱後の熱いまま入れてしまうと、冷蔵庫内の温度が上がり、食材が傷みやすくなってしまうので注意しましょう。
【運搬方法について】
バーベキュー場所までの距離にもよりますが、行くまでに時間がかかる場合には、その間に食材が傷まないようしっかりと管理する必要があります。また、夏などの気温が高い季節は絶好のバーベキューシーズンではありますが、それと同時に食材が特に傷みやすい季節でもあるので、注意して持ち運びするようにしましょう。
基本的に持ち運びする時には、クーラーボックスに入れておきます。保冷剤を入れておくことで、冷蔵庫の中と変わらない温度を維持することができます。保冷剤の代わりに凍らせたドリンクなどを入れておくと、保冷できる上に冷たい飲み物にもなるので便利です。
下ごしらえをした後の野菜やキノコを持ち運ぶ時には、濡らしたキッチンペーパーに包んで、密閉ケースに入れます。そうして水分を与えておくことで、みずみずしさが失われずに運ぶことができます。特にキャベツやトマトなど、生のまま食べることの多い野菜や乾燥しやすいキノコには、必要なひと工夫です。しかし、下ごしらえで一度加熱している野菜は、水に濡らしてしまうと傷みや変色をおこす原因になるので、濡らしたペーパーで包む必要ありません。
野菜やキノコを持ち運ぶ際の密閉ケースは、かさばらない袋タイプがおすすめです。タッパーなどはしっかりしているので食材が潰れず便利ですが、自宅まで持って帰ってくることを考えると、荷物になってしまうのが難点です。一方、袋タイプは大きいサイズに入れても、中身がなくなれば小さく畳むことできるので、荷物にならず持ち運びには最適です。
バーベキューにおすすめの食材、野菜やキノコについてご紹介してきました。どちらもバーベキューには欠かせない食材だとお分かりいただけたのではないでしょうか。お肉がメインになりがちなバーベキュー料理の、見た目や味、栄養などあらゆる面でバランスを整えてくれます。また、調理方法を工夫すると様々な料理を楽しむことができるので、メニューの幅も広がります。
野菜やキノコは、すぐに使えるよう下ごしらえをしておくことで、当日に調理するのがとても楽になります。下ごしらえをしたら鮮度が落ちないように、正しい方法で保管することも忘れないようにしましょう。
野菜キノコを最大限に活用して、これまでとは一味違うバーベキューを楽しんでみてくだいね。





