バーベキューは多くの人にとって、ほんの1部の時期を除いて1年中楽しめるレジャーです。仲間や家族で、屋外で楽しむ食事や歓談は他の何事にも代え難い喜びをもたらしてくれます。現在ではバーベキューを楽しめる施設がたくさんあり、道具の準備も揃ったところが多いです。しかし、真の意味で楽しむためにはやはり自分で道具を揃えたいと考えるのも自然な発想です。
何を準備すれば良いのか、またそれぞれどのような種類があるのかは初心者にとっては特にわかりづらいと言えます。必ずバーベキューに持っていきたいものから、あると便利なアイテムまで、細かく事前に分かっていれば準備は簡単になります。コンロや燃料・椅子やテーブルなどじっくりと見ていきます。
Contents
コンロ|バーベキューの全ての基幹
バーベキューの醍醐味は、何といってもいろいろな食材を屋外で豪快に焼き上げることです。家庭でお肉をフライパンで炒めたり、魚を焼く事はよくありますが、これを青空の下で行うとなると意外に経験としては少ないことに気がつきます。食材を焼くときに必須、必要不可欠な道具がコンロです。
バーベキューコンロには実にたくさんの種類があります。人数に応じて大きさや種類を選んだり、見た目にもこだわって選びたいところです。まずは何人位で楽しみたいかによって大きさを決めていきます。売り場やショップを覗いてみるとよくわかりますが、大きさだけでもとてもたくさんの種類があることに気がつきます。1人で使えるような小さいものから、10人前後で楽しめる大型のものまで様々です。最大何人位で行う予定があるのかをよく考えて選びます。大は小を兼ねると言いますが、大きなコンロでも炭を端に寄せてバーベキューを行えば少人数で楽しむこともできます。逆は少し窮屈な印象を受けるため、少し大きめのサイズを選ぶのがコツです。
選ぶときに気をつけた方が良い意外なポイントとして挙げたいのが、高さです。数時間単位で焼くことが想定されるため、かなり長時間コンロのそばについていなければいけません。高さがしっくりこないと意外と疲れます。一度きりならまだしも、毎回となるとストレスにもなりかねません。実際に食材を焼くことをできるだけ具体的に想定してから、高さを選ぶと良いです。様々なコンロを見比べるとわかりますが、微妙に高さはそれぞれ違います。注意して選びましょう。
形としては一般的には長方形の四角いタイプがよく見られます。縦横の長さの違いで大きさが決まります。炭を入れるエリアが上下で分かれていたり、底に炭用の網を敷くタイプがあったりと微妙な違いがあることに気がつきます。実際に使用することを考え、できるだけ簡単に・便利に使えるものをチョイスすると良いです。
網の種類にもいろいろあります。かなり安価なものもありますが、すぐに焦げ付いてしまったり耐久性に欠ける商品も珍しくは無いので、ある程度しっかりしたものを選びます。割と簡単に買い換えることが可能な網ではありますが、長く使えるに越した事はありません。
コンロを選ぶときに気をつけた方が良いポイントとして、収納性が挙げられます。実際にバーベキューで使用をすることがメインなのは間違いありませんが、普段はしまっておかなければいけませんし、運ぶ際もできるだけコンパクトな方が便利です。足の部分を取り外して収納するのが一般的ですが、コンロそのものを小さく折りたためるものもあります。購入した時は箱に入っていますが、専用の収納ケースや袋を用意するとすると便利です。最初から付属しているものもあるので、それを選ぶのも1つの手です。購入するときにどこにしまっておくのかも考えておくべきで、収納スペースに見合ったものを選ぶことも大事です。運ぶことも考え、自家用車で行くなら車のスペースも確保しておきましょう。自家用車に積み込むことができない、または積み込みが不便な大きなサイズを選んでしまって後から苦労をする人は多いです。
形にこだわってコンロの種類を選ぶ人もいます。例えば、円形のおしゃれなものは女性に特に人気です。近年ではただ肉を焼いて食べるだけではなく、おしゃれにかつスタイリッシュに楽しみたいという需要が増えています。それに伴ってかわいらしいデザインや一見してコンロに見えないような商品まで選ぶことができます。カラーでもたくさんの種類から選ぶことが可能です。黄色やオレンジをあしらったコンロを使えば、自然の緑や青の中でとても映えます。SNSなどにその様子を投稿しているシーンをよく見かけますが、おしゃれなコンロがあるとないとでは見栄えに違いが生じるので不思議です。
コンロは、掃除のしやすさで選ぶことも大切な道具です。バーベキューを楽しんだ後は、当然片付けが必要になります。あまりごちゃごちゃとしているコンロだと、掃除に手間がかかりそれがストレスにもなりかねません。たわしやスポンジで洗剤をつけて洗うときに細かく分けて洗いやすかったり、重すぎないものの方が便利です。特に女性だとコンロを裏返したり水を流すだけでも大変な作業になります。基本的に小さいコンロの方が洗いやすいですが、大きなものでも掃除や洗浄のしやすさにこだわったコンロもあるため、そういった視点を持つことも重要です。
炭と食材の距離が変えられるものもおすすめできます。バーベキューではお肉や野菜だけではなく、様々な食材を焼いて食べるのが美味しいです。食材によっては遠火でじっくり焼いた方が良いものもありますし、直火で一気に焼き上げるほうが美味しくいただけるものもあります。少しでも炭や火の距離を可変できるシステムがあると便利です。コンロを選ぶときは、いろいろなことを想定して選ぶようにすると失敗を少なくできます。
椅子・テーブル|落ち着いて食べるために必須
バーベキューで使うものとして、テーブルや椅子も大切な道具です。コンロでいろいろな食材を焼いて、それを食べるためにはテーブル・椅子は必須です。ずっと立って食べるわけにはいきません。
屋外での非日常性を楽しむ醍醐味がバーベキューにはありますが、ゆっくりくつろいで食べることができる環境はとても大切です。椅子やテーブルにあまりこだわりを持たないという人もいますが、きちんと選べば快適性がまるで違います。
選ぶ際にまず大切なことが、ガタつきに対する柔軟性です。バーベキューは屋外で行うものなので、地面が平らとは限りませんしむしろ高さが違うのが通常です。少し柔軟性があれば、ガタつきに対応がしやすくなります。わずか数時間の間のこととは言え、テーブルが常に安定していない状態なのはストレスです。できるだけ平らな所を選んだ上で、快適な空間を作れるようなテーブルがあればなお良しです。
椅子にも同じことが言えます。バーベキューで使用する椅子は折りたためるものが一般的です。使用するときだけ広げて使うことになりますが、その際あまり形が固定されたものだと傾いた地面に対して対応しにくくなります。土の上でもある程度快適に過ごすためにはフレキシブルに形が変えられるものが便利です。
椅子やテーブルを選ぶ際も収納性は大切です。小さく折りたたむことができた方が運ぶのにも、収めておくにも不便さを回避できます。椅子は折りたたんで棒状にして袋に入れておけるものが便利です。車に積み込む際も隙間に入れて運ぶことができるため、収納に頭を悩ませる時間を少なくできます。
椅子は1人掛けが一般的ですが、複数人で座れるものも販売されています。2人から3人掛けのものもあるため、横に座るときに便利です。小さなものでも、子どもならば余裕で座れるようなタイプもたくさんあります。一つ一つを収納するよりも収納スペースを少なくできるため、利用の仕方によっては利便性を高めることが可能です。
長時間バーベキューを楽しみたいタイプの人には、椅子にこだわりを持つ人が多く見られます。ゆったりと長時間過ごすためには、坐り心地は重要です。そのままうとうとと昼寝をしてしまえるような快適性を持つ椅子もたくさんあるため、少し高価なものを選んで贅沢に過ごすのもおすすめです。
バーベキューではコンロの側に立って食材を焼くタイプの人が比較的たくさんいます。ただ、ずっと立っているのも疲れてくるため、たまに座って休むための椅子があると便利です。コンロの横に置いておく椅子は、あまり深く腰をかけるタイプのものでは無い方が良いです。立ったり座ったりが頻繁になりがちですし、少し浅く腰をかけて焼くこともできます。ゆっくりと座って飲み物を飲んだりする椅子とは別に、1つは専用の椅子を用意しておくと便利です。
バーベキューで使う用のテーブルには、実にたくさんの種類があります。食材を並べて置いたり、実際に食事をするときに欠かせない道具です。まず大きさですが、全員が並んで食べられる程度の余裕が欲しいです。テーブルの上に置かなければならないものは意外と多く、ごちゃごちゃと雑多になってしまいます。きちんと片付けて食事をするのが基本ですが、それでも調味料やすぐに使いたい道具を置いておきたいのが通常なので、お皿やコップを置く以外にもスペースに余裕があると快適に過ごすことができます。
バーベキューでテーブルを使う時はいろいろな汚れが付きやすくなります。掃除のしやすさは道具を選ぶ際に重要なポイントです。さっと拭き取れるタイプならすぐに掃除ができますし、後片付けをする時も楽をできます。
そして、収納性もやはり大切な要素です。テーブルは折りたたんでもある程度の大きさになることが通常で、家で置いておくにも車に乗せる時もかなりスペースを取ります。できるだけ小さく折りたたむことができること、頑丈かつ軽量なことが求められます。売り場で見るときに実際に収納した状態で手に持ってみたり、ケースに入れて肩にかけてみるなどして運ぶことなども考えておくと安心です。
小さいテーブルと大きいテーブルを2つ用意しておいて、どちらかを使ったりあるいは人数によってどちらも持っていくなどの工夫をする人もいます。その際は少し極端に大きさを変えるのがおすすめです。こうしておくと少々人数が増えたときでも、大きい方の1つで済ませることもできます。
テーブルと椅子が一体になったタイプもあります。座る人数は限定されますが、3人や4人で固定されているならこの道具はとても便利です。何より収納が抜群に良くなります。テーブルと椅子をまとめて折りたたみ収納ができるため、簡単ですしスペースも大幅に少なくすることが可能です。1つ持っておくといろいろなシーンで活躍させることができる道具です。座面の坐り心地を重視するなら、折りたためるタイプのクッションなどを用意しておくと尚快適に過ごせます。
燃料|火がないとバーベキューは始まらない
バーベキューコンロや椅子・テーブルなどと並んで必要不可欠な道具が、燃料です。いくら良いコンロを準備したとしても、実際に火がついて燃えるための燃料がなければ食材を美味しくいただく事はできません。炭にこだわりを持つ人はいわゆる上級者と言われる人が多いですが、初心者や中級者でもある程度の種類は知っておいた方が良いです。知れば知るほど美味しいバーベキューを楽しむことができます。
まず、バーベキューをする際に悩みがちなのが炭の量です。特に慣れない人などは、どのくらいの燃料を準備すれば良いのかは見当がつきません。一般的に言われるのが、1人1キロの目安です。1時間で1キロを消費するというのもおおまかな目安にすると良いです。一般的なサイズのバーベキューコンロを使うときには、この目安を参考に少し多めに準備をしておくのが基本となります。例えば、家族4人が3時間程度のバーベキューを楽しみたい場合は3キロから5キロの炭を用意しておけば安心です。仲間10人でコンロ2台を使って4・5時間楽しみたいときは10キロかもう少し準備しておきましょう。コンロの台数や時間・人数によって持っていく燃料はかなり違います。ただ余ったとしても、次回使う予定があるなら少し多めにもっていくのが安心です。途中で足りなくなり食材を余らせてしまうのは面白くありません。最初は少し面倒くさいと感じるかもしれませんが、すぐに慣れますしそれも含めてバーベキューを楽しむことができるようになります。
バーベキューの燃料と一口に言っても、その炭の種類はかなりたくさんありますし、大まかに分けても数種類挙げることが可能です。
まず黒炭・切炭が挙げられます。ホームセンターなどでよく売られている最もポピュラーな炭の1つです。火をつけてから2時間程度の燃焼時間を保つことができるタイプです。この種類は火をつけやすいのが大きな特徴と言えます。慣れない人だと、最初に苦労をするのが炭に火をつける作業です。なかなか火をつけることができず、スタートが遅れてしまったりいきなりイライラしてしまうと楽しさも損なわれてしまいます。火がつきやすい燃料を選んで準備しておくのも大切な工夫です。立ち消えてしまうことも少ないため、途中で手を加える必要性も少なく済みます。火力のコントロールもしやすいため、食材に応じた火の強さを調整しやすいのも特徴的です。また、残留物や煙・臭いも少ないので、掃除がしやすく火をつけている最中も快適さを保ちやすく、特に初心者にはおすすめできます。燃焼時間は比較的早いので、途中で継ぎ足す頻度は高くなります。網を持ち上げ炭を足す作業は面倒くさいと感じるかもしれませんが、慣れてしまえば手際よく行うことが可能です。
白炭もバーベキューで使われる燃料の1つです。備長炭に代表される白炭は金額が比較的高く、燃焼しにくいのが特徴として挙げられます。炭の質によって燃焼時間に違いはあるものの、着火してから約8時間もの間効力を保ち続けることが可能です。火力が長時間安定していることからプロの料理人などに好まれる一方で、バーベキューには不向きと見る人も多いです。火がなかなかつかないことや、酸素量が少ないと立ち消えのリスクもあります。残留物や煙臭いはほとんどありません。一度火がつくと長く燃焼する一方で、手間がかかりがちなため通好みと言えます。のんびり、長時間楽しみたいバーベキュー上級者に好んで選ばれる傾向です。あまり知識のない初心者が、その名前に惹かれて備長炭を選ぶケースは意外と多いです。その特徴として挙げられる火のつきにくさから、いきなり途方に暮れるというシーンは散見されます。火がつきやすい燃料を知り、選ぶことからバーベキューは始まります。いかにもおいしい肉が焼けそうなイメージはよくわかりますが、名前だけにつられて飛びつくのは危険です。
ホームセンターなどでよく見られる、安価なマングローブ炭と言われる着火しやすいタイプがあります。初心者にも取り扱いが簡単で、広くバーベキューに使われています。ただその分燃焼時間が短く、頻繁に継ぎ足しが必要です。煙や臭気が多いという特徴もあります。手ごろな値段で入手しやすく、準備としては簡単です。
このほかにも細かく分けるとたくさんの種類の燃料があります。火のつきやすさ・つきづらさ、燃焼時間の長さ、煙の多さなどをよく比較検討し、自分たちのバーベキューに合ったものを選ぶことが大切です。最低限の知識が身についていれば、最適なものに近い炭を選ぶことができます。炭はバーベキューをした後の処理のことも考えておくと良いです。燃焼物が少なく済めば、その分掃除も楽になります。オートキャンプ場などでは炭を捨てて帰れる場所がほとんどの場合あるため処理の心配は少なく済みます。しかしそこに持っていったりコンロをきれいにすることなどもあらかじめ想定しておくと安心です。
鉄板・網|食材をベストな形で仕上げるために使い分け
バーベキューをするときに意外とないがしろにされがちなのが、鉄板や網です。コンロの上で食材を焼くとき、直接肉や野菜などに触れるのは網・鉄板です。これらの道具がないと成り立たないことをまずはよく理解します。
バーベキュー用のコンロを買うと大抵網が付属してきます。それを使って食材を焼くのが一般的です。焦げついてきたり変形したりしてくると買い替えの時期になりますが、比較的安価で求められるためサイズが合うものを選び購入することになります。
網の基本性能としては、炭火の遠赤外線効果でジューシーにお肉を焼きあげることができます。また、下に落ちた油で燻されたり、炭火の良い香りが食材につくため、家庭ではなかなか味わうことができない焼肉などを堪能することが可能です。肉や野菜・シーフードの調理に威力を発揮するのが網です。比較的安価で購入することができ、100円均一のショップなどでも販売されるほどポピュラーな存在となりました。しかし、安い道具を使い捨て感覚で使うのも良いですが、ある程度のものを使ったほうが安心して使用することができます。変形等も少なく済みますし、ふと長い期間使っていることに気がつきます。
購入するバーベキューコンロの種類によっては、鉄板が付属してくるものもあります。鉄板をバーベキューで使うことも一般的ではありますが、どれを選んでもそんなに違いはないと考える人は多いです。しかし、バーベキューのおいしさの秘訣が鉄板にあると言う人もいるほど正しい選び方が重要な道具ということは、あまり知られていません。正しい選び方や使い方でバーベキューをより美味しくすることができます。
鉄板を使用する第一のメリットとして挙げられるのが、抜群の保温性です。蓄熱されやすく保温性が高いので、表面はカリッと香ばしく、中はジューシーというおいしいお肉を焼きあげることができます。焼きそばやお好み焼きなどもバーベキューでやると楽しいです。
歪みやすい網に比べると、分厚さのある鉄板はちょっとやそっとで反ったり歪んだりしない特徴があります。頑丈で何度でも使用できるため、結果としてコストパフォーマンスでも有利です。鉄板は作りがしっかりしているため長持ちをさせることができます。それだけに、多少値段が張っても思い切って良いものを選んでおくのもおすすめです。
鉄板の選び方にはいくつかポイントが存在します。例えば厚さなどは重要視すべきポイントです。厚い方がおいしいというイメージを抱いている人が少なくありません。しかし、分厚くなればなるほど持ち運びが不便です。使い勝手が良くかつおいしいと感じられるバーベキューに最適な厚さは、概ね4mmから5mmと言われます。年に数回のバーベキューなら、十分に楽しめる厚さです。
用途に合わせて道具を選ぶことも重要です。バーベキュー用の鉄板と一口に言っても、余分な脂を落としてくれるものや端が少し高くなっているものなど種類はたくさんあります。網焼きが同時にできるものもあるため、組み合わせ次第でやりたいバーベキューにぴったりなものを選ぶことも可能です。
コンロの大きさに合わせることももちろん大切です。コンロの大きさに比べて小さすぎるのは論外ですし、あまり大きすぎても扱いに困ります。どこまでに熱が伝わっているかが分かりづらいですし、鉄板ごとひっくり返してしまうリスクも高くなってしまいます。コンロにジャストサイズで、できればガタつきのないものがベターです。
お肉の油を効率よく下に落としてくれるのが網で、焼きそばなどには鉄板が必要です。食材や料理に応じて道具を使い分けるとさらにバーベキューを美味しく楽しめます。網とアルミホイルを準備して、鉄板の代用にして使用するのも1つの手ですが、やはり保温性などを考えると鉄板を準備するのがベストです。
網や鉄板を使用するときには、いくつかコツがあります。ひと手間を加えたり注意をするだけで、さらにおいしい料理を食べることが可能です。まず調理をする前に、お酢や植物油を網・鉄板に塗っておくと良いです。植物脂などを染み込ませたキッチンペーパーで拭くように塗りつけたり、ハケを利用してコーティングをしておけば後で掃除をするときに簡単に済ませることができます。劇的に楽になるというわけではありませんが、あるとないでは大きく差が出ます。鉄板や網に食材を載せるのは、しっかりと熱くなってからです。火をつけると同時に冷たい網の上に食材を乗せてしまうとひっつきます。後々苦労することにつながるため、しっかりと熱くなったのを確認してからお肉などを乗せましょう。
バーベキューが終わったら、きれいに水洗いをします。バーベキュー用の網や鉄板専用のたわしなども販売されていますが、一般的なたわしでももちろん汚れは落ちます。なかなか落ちない汚れがあるときは水を入れたまま汚れをふやかして擦り落とすのも良いです。汚れを落とす前に、少しそのまま熱して付着したものを炭化させておくとなお汚れを落としやすくできます。
割りばし・紙皿・紙コップなどの食器類|大量消費が見込まれるので十分に用意が必要
バーベキューをする際には、食材を焼くコンロ・椅子・テーブル・網や鉄板など料理や食べることに直接関わるものが必要です。ただ、焼いた肉を置くお皿や飲み物を飲むためのコップも当然必要な道具です。事前に準備をしておくべきものの中にはこれらも含まれます。
しっかりと食材を掴むことができ、かつバーベキューが終わったら捨てられる割りばしは、とても便利な道具です。安価で大量に準備ができるため、まとめて購入しておけば人数が多い時でも安心できます。使っている最中に下に落とした割りばしは使うことができなくなるため、すぐに新しいものと交換できる手軽さも良いです。100膳や200膳といった単位で購入し備えておけば、しばらくは考えなくて済みます。
火を使う性質上、バーベキューが終わったら使用済みの割りばしはコンロで燃やしてしまうこともできます。少しだけ網を持ち上げたりするのにも使いますし、何かと便利なのが割りばしです。事前にたくさん準備しておきましょう。
バーベキューをするためにはお皿も必須の道具です。焼きたての食材を乗せるため、溶けるような素材ではいけません。かさばらず、後の処理も楽なようにと考えると、やはり紙皿は優良です。大量の準備が可能ですし、溶けてしまうこともありません。ただ、あまり柔らかすぎるものは避けておいた方が良いです。手に持った時に簡単に変形すると例えば焼肉のタレがこぼれてしまったり、食材がこぼれ落ちてしまうリスクが出てきます。ある程度手に持って形がしっかりしたものを選ぶと良いです。近年では紙皿にもたくさんの種類があり、多くの中から選ぶことができます。価格と使いやすさのバランスを考えて準備します。
紙皿も色々なことに使えます。数々の食材を分けて置くことはもちろん、タレのみを入れるお皿・野菜を入れるためのものなど、種類を分ける時にも便利です。燃えてしまうためにコンロの網の上に直接置いたりすることはできませんが、逆に使い終えた後は燃えるゴミとして捨てることもできるし、燃やしてしまっても構いません。
紙皿もたくさん準備をしておきたい道具の1つです。人数に合わせてぴったりの数を準備するのではなく、余らせる位用意をします。腐るものでもないですし、次回使うことを想定して大量に購入しておくと安心できます。
バーベキューの準備をする時、紙皿は種類がいくつかあるとさらに利便性を高めることが可能です。平らに近いものから、少し深さがあるものまで売り場に行くとたくさんの紙皿を見かけることができます。2種類か3種類違った種タイプのものがあれば、食材や料理の種類や水気などに応じて使い分けることができ、さらにバーベキューを楽しむことができます。
飲み物を飲むときは紙コップが便利です。コップは人数分を準備しようとするとかなりかさばる道具の1つです。積み重ねが簡単でかつ軽量・かさばらないという多くのメリットを享受することができます。バーベキューにもっていく飲み物も複数準備するのが一般的です。1人で違う種類の飲み物を楽しむシーンも多いので、それぞれに簡単に使い分けることができます。同じ種類の紙コップがたくさんあると、どれが誰のものだかわからなくなることがよくあります。そんな時には名前を書いたり色を分けるなど、工夫をすれば対処が可能です。
例えばバーベキューで焼き鳥をする時、串ごと入れるのにも紙コップは使えます。少し長めのものを入れる時などにいちいち役に立つため、飲み物を飲むためだけではない使い方がいろいろです。1人でいくつか使うことを考えても、やはり準備は多いほど安心です。かなり安く購入することもできるので、数十個や100個単位で用意しておきましょう。こちらも余れば次回使えるため、ぴったり数を合わせて持参する必要はありません。
紙コップや紙皿・割りばしなどの消耗品は、1つにまとめておくと良いです。適当な大きさの袋や箱の中にあらかじめ準備しておけば、それを1つ持ち出せば済みます。まとめてしまっておいて収納場所を決めておけば、バーベキューのたびにいちいち探す手間が省けるので便利です。バーベキューが終わったら、またまとめて収納して持ち帰れば済みます。持ち帰った後に数をチェックし、不足しそうな場合はあらかじめ足すように心がけておけば次回に向けた準備としてもバッチリです。特に割りばしなどは普段から気をつけておけば、余ったものを補充することができます。初っ端はもちろん用意していかなければいけませんがそれ以降は、普段使わなかったものを入れておくだけで、わざわざ買いに行く手間を省きつつ準備を進めることが可能です。
クーラーボックス|飲み物・食材を美味しい状態でキープ
バーベキューでおいしい料理を楽しむために欠かせない道具として挙げられるのが、クーラーボックスです。冷たさを保つことでおいしさや鮮度をキープすることはもちろん、夏場などは食中毒を予防するためにも役立ってくれます。バーベキューをする場所にいてすぐに調理を始めるとしても、クーラーボックスは必要です。食べ物はもちろん、飲み物も美味しくいただくためには飲み頃の状態をできるだけ長くキープしたいところです。
クーラーボックスはバーベキュー以外のシーンで役に立つこともあり、実にたくさんの種類があります。その中から自分の使い方にぴったりなものを選び、かつ使いこなすためにはいくつか注意点やポイントが存在します。
クーラーボックスにはまず素材が豊富です。一見同じように見えるものでも、細かく見ると違いがあるということが珍しくはありません。最もよく使用されている素材の1つが、発泡ウレタンと呼ばれる素材です。
キャンプ用のクーラーボックスの多くが、発泡ウレタンの素材を使っています。発泡スチロールよりも保温効果に優れており、頑丈な上値段も手頃ということもあり、使用率は高いです。この素材のものを選んでおけばあまり間違いがありません。
アルミ蒸着とポリエチレンを使ったソフトクーラーも人気です。折りたためるものなどもあり、かさばらないので便利なのが選ばれている理由として多いです。ただ、ハードクーラーと比較すると保冷能力は落ちますし、短時間の保冷や大きなクーラーボックスの補助用として使われるケースもあります。
発泡スチロールのクーラーボックスも利用者は多いです。ホームセンターなどでも販売されている最もシンプルなタイプで、とにかく安く・軽いです。こちらもハードボックスに比べると保冷能力は大きく劣ります。バーベキューなどで長時間屋外に置いておくには不安が残りますが、大きなハードボックスの中に入れたり、保冷剤と一緒に入れておくことで簡易的な使い方も可能です。
高価な真空断熱パネルを使用したクーラーボックスも近年よく見かけるようになりました。値段に見合った高機能が期待できます。食材を入れておけばかなりの長時間冷たい状態をキープできますし、キャンプで連泊をする際などにも利用されるほどのタイプです。
ただ1つ意識しておかなければいけないこととして、クーラーボックスはあくまでも冷たさを保つための道具ということが挙げられます。言葉のイメージで冷やすための道具として少し勘違いをしている人がいますが、そうではありません。
クーラーボックスを選ぶ際、大きさは最も気になることの1つです。大きければ大きいほど良いというものではなく、中に入れるものにジャストサイズが良いです。4人家族ならば50リットル前後のものが目安となります。ボックスの中に余分なスペースがあるとその分保冷剤の消費は大きくなります。食材と保冷剤を入れていっぱいになる程度に選びましょう。
同じクーラーボックスでも長く保冷するためには、いくつかコツがあります。その中の1つが開け閉めの回数を少なくすることです。外気と接することで中の冷気は一気に逃げてしまいます。あまり頻繁に開け閉めするのは良くありません。クーラーボックスの開閉事に冷気を外に逃がさないようにアルミシートやレジャーマットを敷く人もいます。
折りたたみのクーラーバッグに飲み物を何本か卓上にまとめておくこともできます。時間が経過して水が溜まってきたら、こまめに抜くように心がけましょう。
クーラーボックスの中にさらに小さい発泡スチロールのクーラーボックスを入れ、保冷効果を高めることも可能です。また蓋の隙間をアルミテープで塞いだり、新聞紙などで包むのも効果的です。
クーラーボックスの保冷力は直射日光や地面からの地熱で失われていきます。日陰に置くことや、地面の上に直接おかないことを心がけると良いです。少しの工夫で中の食材や飲み物を傷みからより守ることができます。
食材そのものを保冷剤代わりにすることもできます。あらかじめ食べ物や飲み物を凍らせておけば、保冷剤として役立てることが可能です。予備の保冷剤が自宅の冷蔵庫にあれば、隙間に入れて温かくなってしまう隙を減らします。
大小2つのクーラーボックスを用意して、食べ物と飲み物を分けてしまうテクニックもあります。よく開閉する飲み物ばかりを入れたクーラーボックスがあれば、食料品が温かくなるリスクを減らすことが可能です。
クーラーボックスは大きくかさばるので、運びやすさも重要視すべきポイントです。そのためにボックスの底にキャスターがついたものがあります。単純に運ぶのがとても楽になりますし、特に邪魔にもなりません。大きなキャスターがついたものなら、色々な路面の状況にも柔軟に対応できます。
調理器具|その場で食材を加工できるメリット多数
バーベキューをする際は、調理器具にもこだわりを持つとさらに楽しめます。とは言っても、どのようなものをバーベキューに持っていけばさらに楽しめるのか、また盛り上がるのかは慣れていない人にはわかりづらいのも事実です。あると便利な調理器具からその使い方まで、詳しく見ていきます。
まず、調理器具を準備する際にはレシピや食材に基づきどのような道具が必要かを事前に洗い出すことが大切です。できればリストを作ってチェックするようにします。ちょっとしたものでもあると大きく利便性に貢献してくれる道具が多いため、不足しているものはチェックしておくと良いです。新たに購入するのも良いですし、参加するメンバーで持っている人を募るのも悪くありません。
まず包丁です。野菜や他の食材は切っていくのも良いですが、その場で加工した方が新鮮な状態でいただけます。大きなものではなく、小ぶりな包丁でも十分に役に立ちます。ただし切れ味は良いものが必要です。何を調理するにしても、切れない包丁ほどストレスになるものはありません。
包丁を使うならまな板も必要になります。こちらも大げさなものは必要ありません。薄くて小さなものや、アウトドア用の小型の木製など嵩張らず役立つものを用意します。
意外と使える調理器具として挙げられるのが、調理用のハサミです。まな板と包丁を使うほどのものでもない、というレベルの食材を切りたいときに役立ちます。特にバーベキューをするときに子どもがいると重宝します。市販の肉はほぼ一口サイズに切ってありますが、それはあくまで大人の一口です。小さな子が肉を噛みきれずに苦労しているのはよく見かけます。そんなときにハサミで簡単に肉を切ることができれば便利ですし、子どもも喜びます。ウインナーなどもスパスパ切れるため、時間も手間もかかりません。袋を開ける時も手についた油などでなかなか開かずイライラする経験は多くの人がしますが、ハサミが身近にあればすぐ開けられます。
食材を一時置くときにはボウルが役立ちます。いくつかの食材を混ぜたり、できた料理を入れるのにも使用可能です。小さいものでも準備があれば、その場で大いに役立ちます。
バーベキューではみんなでワイワイと一緒に調理をするのも楽しむことができるため、それぞれの家族等で持参して複数用意があっても良いです。みんながいろいろな役割を果たして盛り上がること必至です。
小さなハケは、焦げ付き防止に網に油を塗ったり、食材に油を塗る時にも役立ちます。食材にに油を塗るのはハケがないと意外と難しいことにバーベキューに行くと気がつきます。1本あれば使い勝手はかなり良いです。
トングもバーベキューの時には欠かすことのできない調理器具の1つです。実際に食材をつかんで網や鉄板の上に乗せて行く時、トングは欠かせません。焼くときのことを具体的に考え選ぶ注意が必要です。コンロの前に立ってみるとよくわかりますが、火がついた状態の炭の前はかなり熱いです。長いトングがあれば、火から離れた状態で食材を触ることができるため熱さをあまり感じずに済みます。ただし、あまり長い道具を使うと操作が難しく、手がだんだん疲れてきます。かといって短すぎると熱を感じてしまい不便です。長すぎず短すぎず、ちょうど良いバランスのトングが必要になるので、事前にシミュレーションをよくしておきます。扱う食材によっても変化をつけたい人は、いくつかのトングをあらかじめ準備しておくのがベターです。衛生面で肉とそれ以外の食材を分けることに加え、使い分けることによって気分を上げる効果も期待できます。
調理用の手袋も優良な道具です。肉や生魚などの生鮮食品を触る際は調理用手袋をすると良いです。ビニール製の使い捨てタイプをたくさん用意しておけば、食材ごとに変えることができ食中毒対策にもなります。ついつい素手で触ってしまいがちですが、小さな子どもなどがいる場合は特に注意してあげたいです。
小さなフライパンやお鍋も準備があると嬉しい道具です。近年ではバーベキューでアヒージョを作ったり、小さいパエリアを作る人が増えてきました。少しおしゃれな料理も可能になるので、あると便利です。
アルミホイルも使い勝手の多い道具です。包み焼きなどをすると、びっくりするほどおいしい料理ができます。鉄板がわりにすることもできますし、クーラーボックスの中に敷くという使い方もあります。内部にアルミホイルを敷けば、その上に乗る形になる食材の保冷力が増す効果を期待できます。
バーベキューは気分を高く高揚してくれます。調理器具をおしゃれなもので揃えることで、さらに気分を高めることが可能です。色やデザインにこだわって選べば、バーベキューに行くことがもっと楽しくなります。
ティッシュ・布巾などの衛生用品|バーベキューは何かと汚れる
バーベキューでは多くの食材を扱って切ったり焼いたりします。何かと汚れるという特徴があるため、こまめに掃除ができる道具があると便利です。軽く掃除をするための基本のティッシュペーパーは必須です。ボックスごと置いておけば誰でも使えますし、片手ですぐに取り出せるため重宝します。テーブルの上に置いておいても良いですし、どこかに吊す形でも便利に使えます。トイレットペーパーを上手に利用する人もいます。ワンロール持っていき紐で吊るしておけば、好きなときに好きなだけのティッシュを手に取ることが可能です。気兼ねなく使えるため、常に清潔が保てます。ティッシュペーパーはついつい忘れがちな道具の1つです。バーベキューに行くとき持っていくものの中に紛れ込ませておくのも良い手です。必ずここに置いておくと決めていれば、忘れることはなくなります。
ティッシュペーパーよりも大きくて頑丈なキッチンペーパーも重宝します。油汚れがひどい食器や調理器具はキッチンペーパーで汚れをあらかじめ拭き取ってから洗えば、簡単です。何かをテーブルの上などにこぼした時も便利です。1枚で広い面積をカバーすることができるため、想像している以上に役立ちます。普段から料理をしない人にとってあまりなじみがない道具ではありますが、一度使ってみるとその便利さに気づき、目からウロコの活躍ぶりです。キッチンペーパーは焼き芋をする時にも実は役に立ちます。アルミホイルで包んで火の中に放り込むのが通常ですが、その前にキッチンペーパーを濡らして包んでおけばサツマイモが乾燥せずにほっこりおいしい食感になります。
ウェットティッシュも役に立つアイテムです。バーベキューをするときは、乾燥したティッシュだけでは対応できない汚れも多いです。ウェットティッシュが1つ置いてあるだけでも、テーブルの上はきれいにできます。ウェットティッシュは家庭では意外に使いませんが、いろいろいただいたりすることも多く持て余してしまっている家庭も多く見られます。バーベキューに持参すれば意外と役立つため、参加者みんなに喜ばれます。
テーブルを拭いたりするために布巾を準備するのも良いです。子どもがいるときはお手拭きとして布巾を使うのも良いですし、いろいろなものを拭く時に役立ちます。汚れがついてしまったときはできるだけ速やかに対応したほうが簡単に落ちます。しばらくそのまま放置しているほど汚れは取れにくくなってしまうため、布巾はたくさん準備しておくのがおすすめです。
油汚れ等に使用して捨ててしまう人もいます。このような使い方をする場合は使い捨て感覚でも良いように、安価なものをたくさん準備するのがコツです。布巾はもっていくときにさほどかさばりませんし、テーブルの上などにたくさん置いてあっても邪魔にはならないので、多いほど役立ちます。
衛生管理の面から言うと、アルコール消毒も効果的です。近年ではスプレータイプやポンプタイプなど、たくさんの容器でアルコール消毒用の商品が販売されています。誰にでも簡単に使える消毒剤がテーブルの上に1つ置いてあるだけで、食中毒などのリスクを大きく下げることができます。家族連れなどの場合も、大人が積極的に利用することで子どもも面白がって使うようになります。結果衛生管理の行き届いた楽しいバーベキューにすることが可能です。食品に塗布しても大丈夫な商品も存在するため、それらで細かく消毒をするのも良い手です。衛生面が理由でバーベキューを敬遠する人がいます。そんな人にも細かな配慮があれば、一緒に楽しむことができます。参加者全員が笑って帰ることのできる衛生管理は、みんなを幸せにすることが可能です。
油が散ったりすることの多いバーベキューは、あらかじめ器具やテーブルなどが汚れるものだと理解しておくことも大切です。ただ汚れたものを汚れっぱなしにするわけにはいきません。同じ汚れを落とすにしても、汚れたときすぐにきれいにするのと、汚れたまま放置して数時間後にきれいにしようとするのでは大きく違います。汚れを取るための時間も違ってきますし、完全に落ちなくなってしまうほどこびりつくことだって珍しくはありません。できるだけ身近に衛生用品を置いておくことで、それらのリスクは回避できます。ティッシュペーパーやトイレットペーパー、キッチンペーパー・布巾などが豊富にあれば対応できます。
そしてこれらの道具は、準備するためのハードルが高くないものばかりです。家庭から持っていけるものも多いですし、バーベキューに行く途中で仕入れることもできます。コンビニで売っていることも多いため、気づいたときに準備をすることも可能です。
その他の用意すべきものは?
その他にも、バーベキューに行く際用意すべきものは多いです。バーベキューを思い切り楽しんだ後は、後片付けの時間です。後片付けも参加者みんなで協力してやれば早く済みますし、それも含めて楽しむことだってできます。ただ、後片付けそのものは素早く終わるに越した事はありません。後片付けでまず困るのが、コンロの掃除です。
コンロには肉や油の汚れがつきますし、炭をかき出しただけではこびりついた汚れは取れません。それらをきれいにするためにはあらかじめ準備が必要です。キャンプ場などでバーベキューをする時は掃除用の洗剤やたわし・スポンジが用意されているところもありますが、基本は自分で準備をしていくことが求められます。食器用の洗剤があれば大体の汚れは取れます。たっぷりと使用することになるため、あらかじめたくさん準備しておくと良いです。惜しまずどんどん使ったほうが汚れはきれいに落ちます。コンロの中だけではなく、油が散ったコンロやテーブルの足やその他の道具も合わせてきれいにすると気持ち良いです。
後の処理をするという意味では、雑巾も必要です。洗った後のコンロを拭いたり、泥を落としたりするときに重宝します。1枚あるとないとでは後片付けのスピードが全く違うので、バーベキューの時は雑巾やそれに代わるタオルを持参すると良いです。泥などがついたまま片付けるのは気分もよくありません。
軍手も必需品の1つです。炭を触る時やコンロを組む時などは軍手が欠かせません。手が汚れる事は多いですし、案外危険なこともあるためそのリスクを避けられます。コンロの前で肉などを焼く時、かなりの高温にさらされることになります。その時に素手だとトングを使っていてもかなり熱いです。軽い火傷のような状態になることも珍しくはありません。軍手があればそのリスクはかなり抑えることができます。火を扱うため、できれば革の軍手が好ましいです。ゴム製のものがグリップがよく効いて扱いやすいのですが、溶けたり焦げたりする心配があります。熱にも強く頑丈な革の軍手が良いです。革製だとごつくて扱いが難しいと考える人も多いですが、最近の革の軍手はしなやかで手に馴染むものもあります。サイズもよく見て選ぶと安心です。
保冷剤もバーベキューには必需品と言えます。クーラーボックスに入れるのに役立つのですが、氷よりも保冷力が高く、形が決まっているため収納にも便利です。また氷を使用すると溶けて水になってしまい、紙の容器がダメージを受けたり、入ってはいけないところに水が入ってしまうこともあります。大小様々な保冷剤を準備しておけばなお安心できます。
ジッパーがついた食品保存袋も重宝します。例えば、食材を入れた袋に調味料などを入れて漬け込んだり混ぜたりすれば、簡単に味付けをすることが可能です。事前に下ごしらえをした野菜などを分けて入れておくにも便利です。帰りには食器などを小分けにするのにも役立ちます。バーベキューの現場で冷たい飲み物を飲みたい時氷があると嬉しいものですが、ジッパー付き食品保存袋は氷を小分けに保存するのにも役立ちます。クーラーボックスに入れておけば、飲み物を飲みたい時に清潔な状態の氷を出すことが可能です。食材に合わせるなどしてサイズの違う袋を何枚か用意するのがおすすめです。
タープも用意すべき道具の1つです。バーベキューをする場所は多くの場合屋外になります。晴れた日などは直射日光に長時間さらされることになり、かなり疲労も溜まります。女性などは特に紫外線による日焼けも気になりますし、男性でも長時間紫外線に当たる事はあまりおすすめできません。日陰になっている場所や木陰をうまく利用できれば良いのですが、そうでなければタープを利用するのが1番です。ワンタッチで簡単に設置できるものもありますし、ロープを張った本格的なものもあります。とにかく日差しを防ぐことができれば良いので、簡易的なものでもあると重宝します。
着火剤かガスバーナーも火をつけるときに役立ちます。炭に一から火をつけるのには結構な労力が必要です。そんな時にガスバーナーがあれば、最初に炭が赤くなるまで炙ることができます。また着火剤を炭の下に敷いて火をつければ、かなりの時間燃えてくれるため同じくバーベキューの準備が簡単になります。火起こしの仕上げとして、大きめのうちわがあるとベターです。途中で炭を追加するときにも、うちわがあるとすぐにベストコンディションの状態に戻せます。
あとは万が一の場合に備えて、絆創膏や消毒液などが入った救急セットも必要です。毒虫に刺された場合の毒を吸い出す器具も販売しているので、備えると安心できます。
プラスアルファであると嬉しいものは?
バーベキューの必需品とまではいきませんが、あると便利だったり楽しみ方のバリエーションが増えるという意味でおすすめできるアイテムもたくさんあります。まず油性のマジックが挙げられます。例えば紙コップを使用する場合、同じものをたくさんの人が使うことになるため見分けがつきません。誰かの飲み物を間違って飲まないためには、マジックで名前を書くか印をつけると良いです。またマジックは、ゴミ袋の仕分けなどにも役立ちます。燃えるゴミやスチロールと書いておけば誰が見てもゴミをどう捨てるか一目でわかります。
ゴミ袋は意外と忘れやすいアイテムです。食材を入れていたナイロン袋を代用することもできますが、足りなくなることもあります。バーベキューをすると驚くほどたくさんのゴミが出ます。大きめのゴミ袋はあると便利です。
ウォータータンクもあると便利な道具です。バーベキューをする場所にはほぼ水場がありますが、実際に自分たちが陣取っている近くにあるとは限りません。手元に水がないと何かと不便なため、ウォータータンクがあると便利です。手を洗ったり、食器を少し流したりする時も重宝します。川遊びや水遊びをした後に足を洗うのにも便利です。
竹串や鉄串もバーベキューを盛り上げるために役立つ道具と言えます。同じ肉でも鶏肉など種類によっては串に刺して焼くと美味しく感じるから不思議です。持ち手があると食べやすいので子どもからの人気も高く、たくさん食べてくれます。
一風変わっていて面白いのがマシュマロです。市販のマシュマロを持っていけば良いのでとても簡単ですし、子どもや女性に特に人気があります。串の先に刺して火にかざすと、すぐに焼けます。それぞれが自分で焼くこともできるのでみんなで楽しく焼くことが可能です。バーベキューにおいて全員で同じことをして楽しめる瞬間というのは多いようで少ないので、良い機会・きっかけになってくれます。
屋外で行うことになるため、特に夏は虫への対策も大事です。自然の中でバーベキューをする時、普段生活している中にはいないような虫がいることがあります。ブユやその他の毒虫に刺され、腫れたり後で病院にかからなければいけなくなったりするのは辛い経験です。そうなる前に虫除けスプレーや蚊取り線香で対策をするのが賢明です。また万が一虫に刺された場合のために薬や、毒を吸い出す器具もあると安心できます。楽しい記憶だけで終わりたいので、ネガティブな出来事は可能な限り排除していくように事前にできることはやっておくべきです。
布のガムテープもいろいろ使えます。紐でいろいろなことに対処をするのが一般的ですが、紐だけだとどうしても限界が生じがちです。ガムテープが1つあるだけで随分と便利になります。ゴミ袋をどこかに貼り付けたり、何かを吊るす補強にも便利です。一般的なクラフトテープだとはがした跡が残ってしまいがちなので、布がベターです。はがしやすさを考えるなら、養生テープも使えます。
遊ぶためのアイテムもたくさん持っていくと楽しめます。バドミントンやフリスビーなどは、手軽にみんなで遊ぶことができるレジャーです。水場が近ければ水鉄砲や水風船も盛り上がります。双眼鏡があれば木の上や向かいの山の様子までよく見えます。普段は見られない光景にワクワクします。
ボールもたくさんの遊び方ができる道具です。単純にボールを投げたりバレーボールをしたり、年齢や性別に関係なく遊ぶことができるため時間を忘れて没頭できます。グローブとボールを持ち込んでキャッチボールをするのも楽しいです。投げて捕るという単純な運動の繰り返しですが、不思議と長時間楽しむことができます。ただし、ボールを使う時などは周りに注意を払って危険がないように行わなければいけません。
あまりメジャーではありませんが、コンロでパンを焼くのもおいしいです。食パンを焼いてバターを乗せるだけでもとてもおいしい焼き上がりになります。ただし直火だとすぐに焦げてしまうため注意深く見ておかなければいけません。焼きたてのパンは大人も子どもも美味しくいただけます。
非日常を味わうという意味では、ハンモックもおすすめです。自然の中でハンモックを吊るし、のんびりゆらゆらと揺られることに憧れを抱く人は多いです。ただ実際に体験したことがある人は少なく、ハードルの高いレジャーというイメージも強いハンモックですが、実際に行うとかなりの開放感でテンションが上がります。木と木の間に吊るすのは技術や慣れが必要ですが、近年では吊るすための台座もセットになって販売しています。それを持ち込めばみんなで順番に楽しむことも可能です。
コンロを始めとして、バーベキューに用意をしていかなければならない道具はたくさんあります。椅子やテーブル・燃料・網・鉄板に加えて紙の食器やコップも必須です。クーラーボックスや調理器具もたくさんの種類があり、こだわりを持って選べば理想のバーベキューに近づきます。
ウェットティッシュやトイレットペーパーもあると便利な道具です。限られた環境の中で少しでも快適に過ごすためには、工夫が必要です。タープや虫除けも上手に使って元気なまま帰路につくのもバーベキューの一部です。
ただ肉を焼いて食べるというだけではなくちょっと変わったものを口にしてみたり、ハンモックに揺られてみるのも良いです。体全身でバーベキューを楽しむことができれば、最高のレジャーになります。





